自宅の火事によって隣りの家に延焼してしまったら・・・?

Posted by , 2015年6月21日

出火した人の損害賠償責任はない!?

たとえば、仮に過失によってAさんの家が火事となってしまい、不幸にも隣りのBさんの家に延焼してしまった場合について考えてみましょう。この場合、BさんはAさんに損害賠償請求ができると閑雅る人が多いと思いますが、結論からいいますと、Aさんは損害賠償責任を負うことがないので、BさんはAさんに損害賠償請求を行うことができません。これは、失火責任法という法律によって、故意または重過失によるもの以外の出火については損害賠償責任を負わないと規定されているからです。

延焼を受けた場合のための火災保険

それでは、Aさんに損害賠償請求をできないBさんは、このまま泣き寝入りということになるのでしょうか。また、Aさんからしても今後の近所づきあいという点からもBさんに何もしないというわけにはいきませんよね。そこで、まず、Bさんの立場から説明すると、Bさんが火災保険に加入していれば、その火災保険によって補償されます。ただし、Bさんが火災保険に加入していなかったり、あるいは火災保険に加入していても、満足できる補償に入っていなかったということもありえます。

延焼させてしまった場合の類焼損害補償特約

そこで、出火させてしまったAさんが火災保険で「類焼損害補償特約」という特約を付保していたら、お隣のBさんが火災保険で対応できなくても、この特約によってBさんの損害についても補償されるというわけなのです。いかがでしょうか。自分の家に火災保険を備えておく必要はもちろんですが、お隣の家に延焼させてしまった場合の備えも必要であることがわかったと思います。誰もが泣くことのないようにするための備えをしておきたいものですね。

火災・風水害などで受けた、建物やその建物内の物品の損害を補償する保険のことを「火災保険」といいます。